『不思議の国のアリス オリジナル』
ルイス・キャロル (書籍情報社) 1987年






子供時代、世界の童話全集の中に、『不思議の国のアリス』があって、 アリスを知った一番最初です。
全集の中で、アリスと『オズの魔法使い』が大好きでした。

その後、アリスの本を洋書含めて集めるようになりました。
度重なる引越しで、かなりの本を処分してしまいましたが、 この本は、今のところ手元にあります。
箱の中に2冊あり、1冊がルイス・キャロルの手書きの印刷本に なっています。イラストもキャロルの絵です。才能豊かな人だったのですね。

もう1冊のほうは、この物語ができた背景の解説と、モデルとなった 少女の写真、「地下の国のアリス」(原題)の全訳です。






『かげぼうし』
安野光雅(冨山房)1976年(1987年9刷)




わたしが幼児の頃、安野さんの絵本を初めて見ました。
わたしは、幼児が好むような可愛い絵、シンプルな絵に興味がなくて、 大人が好むような地味な色合いの、描写の細かい、ヨーロッパ的な絵を 好んでいました。
「旅の絵本」や、だまし絵の絵本や、サーカスの絵が強く印象に残り、 今思えば、その頃からわたしの頭の中は、ヨーロッパの風景や小物で 深層心理に刻みこまれてしまったように思います。

大人になって、この『かげぼうし』という絵本を見つけました。
発想がおもしろく、そして可愛いお話です。
風景は、昔話の北欧のようなドイツのようなところ。
影の世界の「黒」が、切り絵になっていて、美しいバランス。






『夜猫ホテル』
舟崎克彦(文)落田洋子(絵)(ウォーカーズカンパニー)1989年




高校生の時、『紅茶と海』で、落田さんの絵に出逢って以来、 わたしの心にたくさんの夢と宝物を下さっている落田様。
こちらの89年版のほうは、古本から入手。

空き家に集まった猫たちのつぶやき。
不思議な世界に、夢の断片のような絵の数々。






『夜猫ホテル』
舟崎克彦(文)落田洋子(絵)(パロル舎)1997年




残念ながらなくなってしまいましたが、 パロル舎は、こだわりのある絵本を作る出版社でした。
89年版が再編集され、違う版型、装丁で出たもの。 中の絵も、少しだけ違うものがあります。

バックが黒であること、そして紙質が良いです。






『長靴をはいた猫』
シャルル・ペロー  片山健(絵)(大和書房)1973年(1990年15刷)




澁澤龍彦氏訳です。1980年代、澁澤氏の本にはまって、ほとんど読んでいました。
こちらは、片山健さんのちょっと毒のある絵に惹かれて購入。
この猫の童話は、猫の賢さ(猫らしいずる賢さ)が、ありありと目に浮かぶブラックユーモアなお話。
あ〜、こんな猫とお話したい。






『赤毛のアンの贈り物』
モンゴメリー 山本容子(絵)(講談社)1991年




アンの言葉が右側に、山本容子さんの版画の絵が左側にあります。

自然、動物、小物雑貨、ほのぼのとした人物画、言葉にホッと癒されます。
少女の心や、日常の幸福を思い出したいとき、この本を開いてみます。






『妖精のくる午後』
こみねゆら(絵)(偕成社 )1997年




フランス在住のコーザ・ベレリさんの詩的な文章に、ゆらさんの繊細な絵。
お人形が見ているのは、現実なのか夢なのか…
いくらでも想像が広がって、静かで美しい世界の中に入っていきたく なってしまうのです。






『トゥーランドット姫とアンティークビスクドールたち』
片岡佐吉(写真)(グラフィック社)2002年






帯には、”宝石よりも稀少。ブリュ、A.T、ジュモー…。
片岡佐吉の出逢った、フランスの妙なる令嬢たち。”
解説:嶽本野ばら

わたしが持っているアンティークドールの写真本の中でも、 何度繰り返し見たかわからない、大好きなドール写真集です。
魂が入っている!としか思えない魅惑的で個性的な人形たち。
私好みの子たちが揃っていて、人形になりたいとさえ思ってしまうのです。

かつて、表参道、渋谷に佐吉氏のお店があったこと、このような本を 作ってくださったこと、感謝です。




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幼児期より好みが一貫していて、少女、猫、人形・・・
老婆になってもそのままでしょうね。(笑)

わたしの金星が固定宮なので、趣味については年を経ても
変わらないのだと思います。

古いものに懐かしさ、はかなさ、物語を感じて、
惹かれてしまいます。

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